弱虫ペダル RIDE. 510『良心』御堂筋のリタイア切なすぎ
わたるん先生
今週の弱虫ペダル RIDE. 510『良心』。
やっぱり復活はなく御堂筋リタイアしてしまいましたね。
去年より100メートルだけゴールに近づいた地点というのが切ないです。
普通なら喜んでもいい敵のリタイアなのに悲しくてたまりません。
ヤマのあの泣かせる言葉は後輩たちにはどれくらい伝わったのでしょうか?
御堂筋リタイアは今年も悲しい
先週から悲しくてたまらなかったのですが、御堂筋のリタイアって全く喜べないんですよね。
敵チームに勝って嬉しい!とか1ミリも思えません。
そもそもリタイア自体、誰がしても悲しいので、誰もリタイアして欲しくないです。
一人を勝たせるためにチームの他のメンバーが散っていくっていうのは感動するし、実際大好きな場面の多くは散るシーンですが、何度読んでもリタイアの場面は切なく悲しいです。
特に御堂筋のリタイアシーンは、1人ですべてを背負いこんで、1人だけの力で勝とうとしている姿が凝縮されていて、出し切って出し切って文字通り死んだように横たわる御堂筋の表情は切なくて、悲しくて、お疲れさまも言えないくらい。
誰か御堂筋を助けてあげてって思ってしまいます。
助け合うとか協力するとか、チームの絆や思いとかは全否定の御堂筋が、そういうのに目覚める日が来て欲しい、そう思える仲間に出会う日がいつか来て欲しい、そう願わずにはいられません。
存在感も憎々しさも圧倒的で、敵役としては今のままのほうがいいのですが、一人の才能ある選手としてみると、このままでは成長もあるところで止まってしまい、頂点も獲れないだろうと思うのです。
それはあまりにももったいないし、仲間と走る強さをを身につけてさらに活躍する姿っていうのを見てみたいです。
なかなかその姿を想像するのは難しく、今とあまりにもかけ離れたことを言いそうでちょっとキモくてなじめないかもしれないですが、それでもそういう御堂筋見てみたいです(怖いもの見たさか⁈)。
本編ではこのまま行ってもらって、卒業後に変わるって感じでかまいませんので。
ワンマンチームは一人では完成しない
「一人でゴールを獲れ」ってーー
一番ムチャぶりしてたんは オレたちの方やったかもしれんな
ヤマ!
みどくんのリタイアで、ヤマに泣かされるとは思いませんでした。
石やんに任されただけのことはある!
練習でもすごくて
昨日のゴールも獲ってあいつはスーパーマンで まかせておけば何でもできるって思い込んどった
ヤマの正直な気持ちなんでしょうね。
御堂筋がインハイに連れてってくれる。
御堂筋が優勝させてくれる。
御堂筋の言うことさえ聞いていればいい。
そんな依存体質になってしまっていたことに気づいたヤマ。
先輩までもがそんなふうに依存体質になってしまっていたら、そりゃみどくんだって、こいつらやっぱりあかんわ、ボクゥががんばらなって思うしかない。
みんなには頼れない
みんなはあてにできない
ボクゥが戦略考えて
ボクゥが引っ張って
ゴールもボクゥ一人で獲って
ボクゥが全部一人でやるんや
ってまさにしんどい方へまっしぐら、負のスパイラルですね。
水田くんは時々御堂筋を出し抜こうとするような面白いことをしてくれますが、どうにも考えが浅くって。
でも御堂筋も舌をまくほどの戦略を考えついたりしていれば、もうちょっと尊重してもらえたかもしれないですね。実際3年連続インハイに出て、御堂筋を引くという仕事もまっとうできるだけの力はあるのだし。まあキャラがね、ちょっと独特ですね。
”京都伏見というチームは、軍隊みたい”
と噂が立つほどその御堂筋のワンマンぶりは有名だったわけですが、ワンマンチームを作るのってそのワンマン一人だけじゃないんだっていうことを思い出しました。
他の全員がそのワンマンに意見も言わず、反論も議論もすることなく従うからワンマンチームは出来上がってしまうのですよね(まあ御堂筋はちょっとやそっとの意見など聞き入れもしないのでしょうが、それでも)。
ワンマンなその人は目立つので中からも外からも叩かれる標的になりますが、それに従う人は被害者なのではなく、自分もその組織のワンマン体質を作り上げることに一役買っているのだということを忘れてはいけない、と思いました。
このことに気づいたヤマの言葉を、後輩たちは理解しているのだろうか?とやや心配です。石やんもヤマもいない来年の京伏はどんなチームになるのでしょうか?
総北ワンツーフィニッシュなるか
先頭の今泉に坂道が追いつき、ワンツーフィニッシュだ!と威勢の上がる今泉ですが、まさかこのまま行けるなんて本心から信じてないですよね? 今泉くん?
”キミ、いつもそうだから”って、心の中で突っ込んでしまいました。
確か去年も「何ごともなければオレはトップでゴールできる」とか言っちゃってましたが。
今泉がそんなふうに勝ちを確信したようなことを言う時はやばい時(笑
そんなにすんなりいかないでしょ、今泉くん。と紙面のこちらにいる読者は思ってしまいます。
総北ワンツーフィニッシュはみたいです。もちろん。
去年も今年もゴールを見ることなく散っていった鳴子のために、今泉が坂道と二人で獲ろうと約束したゴール、そりゃ獲って欲しいです。
でもこのまま総北独走でワンツーフィニッシュってのも、あっさりすぎてつまらなかったりします。
真波と坂道は今年まだ一度も闘えてない。
やっぱり二人の闘いも見たいし。
読者っていうのは欲張りなものですね。
あれも見たい、こんな場面も見たい、あんなバトルも期待してる、けど勝つのはお気に入りのチームであって欲しい……
そんな予想も期待も、いつもきれいに裏切られて新しいバトルで楽しませてもらえるってわかってもいるので、勝手な予想もしたい放題(^^
そんな期待を汲み取りつつ毎週毎週おもしろく、と展開を考える先生と編集さんは大変だろうなと思います。
全く存在を消し去ってしまったかのように、気配さえ見せない真波。
このまま彼が上がってこないなんてありえないですよね。