弱虫ペダルが好きすぎて

祝!連載10周年!!アニメ4期は2日目の山へ!週チャン連載はいよいよラストゴールへ!ゆるペダルナイトで『総北信号機トリオの手繋ぎゴール』を先生にお願いしたかったのに忘れて大後悔中。弱虫ペダルの好きな場面と時々声優関智一さんの舞台話など。

ごめん荒北さん、ごめんビアンキちゃん… Cervelo(サーベロ)に心震えたプレミアム・バイク・インプレッション

わたるん先生


今日はペダルナイトツアー@福岡の日でしたよね。#ペダルナイトのついたツイートがたくさん上がっていて、楽しそうな雰囲気はビシビシ伝わってきました。生描きの新開さん、めちゃくちゃかっこよくて、やっぱり行きたかった……。

でもそんな残念さを上書きしてくれるような震える体験をしてきましたよ、PREMIUM BIKE IMPRESSION 2018 東京で。ペダルナイトの日に、新開さんが生描きされた日に、Cervelo(サーベロ)の凄さを全身で感じてきました。


初ライド@プレミアム・バイク・インプレッション2018 東京

東京・神宮外苑で毎年開催のプレミアム・バイク・インプレッション2018 東京。 去年はぶらぶら歩いて回って、乗ってる人をいいなぁと眺めるだけでつまらなかったので、今年は乗ることにし気合い入れて朝から行きました。

今日の東京はいいお天気で気温も少し高め、絶好の自転車日和だし、1周約1.2kmの外苑絵画館前の周回道路をTREK(トレック)で、PINARELLO(ピナレロ)で、DE ROSA(デローザ)で、LOOKで、FELT(フェルト)で、RIDLEY(リドレー)で、そしてCervelo(サーベロ)で走れるなんて。いろいろいっぱい乗る気満々でした。

だけど試乗したのは結局4台。もっとたくさん乗るつもりだったのが、4つ目に乗ったCervelo(サーベロ)の感触を大切にしたくて、他ので上書きされないように、これで終わりにしました。それくらいびっくりのCervelo(サーベロ)体感。すごかったです。


TREK、PINARELLO、DE ROSAだって乗りたかったし乗れてよかった

他の3台だって素晴らしいライド感でした。どれも乗ってみたかったし、実際乗ってみたらすごく気持ちよかったし、どれもいい自転車だなぁって心底思いました。


TREK DOMANE SL 6

TREKで乗ったのはDOMANE SL 6(Viper Red) 52。 赤に乗りたい!といって待たせてもらいました。黒のフレームはすごくかっこいいけど、乗りたい気持ちにはまだなれなくて。ただの好き嫌いでしかないんですけど。

TREK DOMANE SL 6
TREK DOMANE SL 6

ロードに乗るのが久しぶりで、1台目のTREKでは少し緊張しました。コケないかなって。だけど、初めのひと漕ぎをこぎ出すと、耳の横でひゅうっと風の音がして、風景がみるみる後ろに飛んで行って、ああこれだ、これこれ!


自転車乗ってる! きもちいい!


その感覚が一瞬でよみがえってきました。 身体が覚えている感覚ってすごいのですね。本当に一瞬で、こける心配なんかどこかへ飛んで行きました。

周回コースははじめに信号が二つあり、なぜか必ず引っかかっるのでその間にバイクに慣れるところ、3つ目の信号までの長めの箇所が”走れる”ところと言った感じでした。緩い右カーブと短めの直線が続きますが、途中道幅が狭くなるので他のバイクが寄ってきたり、道の真ん中をたまに親子連れが渡っていたりで、短いとはいえ気は抜けません。

1周はあっという間でした。それでも初夏のような日差しを浴び、風を感じながら緑の多い街中をそれなりの距離走れるのはやっぱりやっぱり気持ちいい!

また後でÉMONDA SLR 8乗りにTREKに戻ろう、その時はそう思っていました。


PINARRELO DOGMA F10

ピナレロで試乗したのは、DOGMA F10 (BLACKLAVA/DEMOFLEET) 46.5SL。 クリス・フルームのダブルツールの相棒、ピナレロのフラッグシップモデルですからね。やっぱり乗りたいじゃないですか。メーカー側も乗って!と言わんばかりに試乗車のほとんどがDOGMA F10でした。やっぱりここも人気で、待っている人に女性が多い印象でした。連載もアニメも鳴子祭りだから?!

PINARRELO DOGMA F10
PINARRELO DOGMA F10

乗った感覚は、TREKよりも柔らかくて乗りやすい感じ、スタート、ストップもとてもスムーズ。カラリングも分量は少ないけど濃いめの赤の色合い、差し具合がかっこよくて、形状的には昔ほどうねうね感がないフロントフォークをカラリングでうねってる感を感じさせてくれて、やっぱりいいよなぁって思います。乗りやすくないのはお値段だけで(笑

恐ろしいのが、もうこの時点で50万オーバーの自転車に乗ってることをなんとも思わなくなっていること。車買えちゃう値段なのに。


DE ROSA NeoPRIMATO

DE ROSA で試乗したのは、NeoPRIMATO Red 50 Campagnolo。

何を間違えたのか、SK Pininfarinaに乗りたかったはずなのに希望を伝えた時に全然ちがうNeoPRIMATOと言ってしまったのでした。気づいたのはスタート前に写真を撮ってた時、あれおかしいな?白いのに乗りたかったのに、これ赤い(笑

DE ROSA NeoPRIMATO
DE ROSA NeoPRIMATO

もうここでテンションダダ下がりで、みどくんのイメージというよりオシャレ街乗りバイクを試乗してる感じでした。乗った感触は少し硬くて、サドルの高さが数字的には他のときと同じ高さにしてもらったはずなのに、ちょっと感じた違和感の方が正確で、やっぱり高くて首の後ろが少し痛くなりました。ハンドルが低かったのかもしれないですが、体の体勢が不自然で居心地が悪い。これも一度に違うモデルを乗り比べたからわかったことだなぁと、乗り比べの意味を実感しました。

そして Cervelo(サーベロ)R5

お腹もすいてきたし、次1台乗ったらお昼にしよう、と4台目に乗ったのがCerveloでした。 このときは、なんとなくサーベロ気になってたし、乗らないで帰ると気持ち悪い、というふわふわした感覚的なもので選んだのですが、後から考えると呼ばれていたとしか思えません。

Cervelo(サーベロ)R5 なんだこの自転車は?!

Cervelo(サーベロ) で試乗したのはR5 Disc SRAM eTAP (ブラック/フルオロイエロー) 51、完成車のお値段、ひゃくさんじゅうななまんえん、1,370,000円(税抜き)でした。

Cervelo R5 Disc
Cervelo R5 Disc

乗れるサイズがこれしかなかったとはいえ、ひゃくまんえんおーばーの自転車に乗るのは緊張しました。

けどこのR5、本当にやばかったです。値段が高いからとかじゃなくて、震えた。 初めの漕ぎだしから全然違ってて、同じ「自転車」という乗り物だと思えませんでした。 同じ人間が同じような力でこいでいるのに、今まで乗ったどのモデルとも進み方がが全然違う。


ぐんぐん進むし、風切り音も全然違う。

まじで、震える。


初めてロードに乗った時の感激と高揚感を思い出しました。

なんか体の中でいっせいに植物が芽吹き始めたような、沸きあがるような感じ。生きてる感、生命力を感じたんです。言ってることなんかおかしいかもしれないけど、自分の中ではこれが一番ぴったりの感覚です。 乗ってる間ずっとピリピリした感覚、震えが止まらなくて、降りられないんじゃないかと思うほどで、実際止まる時の緊張感が半端なくてカクカクしながら止まってました。こけなくてよかった。

一番降りたくなかった1台でした。
あの感触、絶対忘れられません。

その震えるほどの気持ちよさを少しでも長く身体のの中にキープしておきたくて、他のに乗って感覚を上書きされたくなくて、まだ早い時間だったけどもう他のどのモデルにも乗る気になれず会場を後にしました。

TREK大好きだった家族は、完全にサーベロに恋してました。


サーベロのテントで試乗の順番を待ってる間に話をしたスタッフさんがサーベロ乗りで、その時聞いた話が期待感を高めたのは確かです。

聞いた話とは、一番下のグレード乗ってるけど、違うんですよこれが……、街で皇居周りとか走ってると、人が寄ってくる、勝負しかけられる、つまりは煽られる、とにかく目立つ、目をつけられるのだという話。実際その凄さは乗っていて感じる、確かに走るし確かに速い。いいですよ、と目を輝かせて熱っぽく語るその姿を見て、すごい自転車なんだろうなという予感と、走る、速いイメージが強烈だということは強く残りました。

そんなプレ情報が入った分を差し引いても、やっぱり凄かったです。 さっきの話で期待感は高まり、スタートを待っている時からドキドキしてました。 サイズの関係とはいえ、今日乗った中で一番高いひゃくまんえんオーバーのR5、こけてフレームでも曲げたらどうしようとか、別のドキドキも少し入り混じってのスタート前の緊張です。

右足をペダルに乗せて、「はいどうぞー、スタートしてくださいー」の声を聞いて、ぐっと踏み込んで左足もペダルに乗せた時の、え?なに、この感じ?全然違う?

聞いてた以上の感動でした。しつこいほど繰り返してますが、”震えた”、しか適当な言葉が思い浮かびません。 Cervelo(サーベロ)については今までほとんどまともに調べたこともないし、ブランドイメージもそんなに固定化して焼き付いていない、まっさらな状態の自分の中にさっきの話でいいイメージの土台ができたところに、身体が感じたピュアなライド感がうわーっと流れ込んできた、そんな感じでした。

こいだ時の進む感じがこんなにも違うって。なんなんだこのCervelo(サーベロ)ってやつは。乗りながら心が混乱してました。どうしようどうしよう。こんな世界を見てしまった。 開けてはいけない秘密の扉を開けてしまったような気持ち。だけど無上に高揚して幸せな感覚。

自転車を返す時に受け取ってくれたスタッフさんに思わず「震えました」って言っちゃうし、さっき話した人が見当たらず、今日はいい1日になりましたって感謝して別れたい、絶対お礼と感想を伝えたい、とわざわざ探してまで感想を言いにいったほどの衝撃。その人もとても嬉しそうでした。自分の好きなものを人も気に入ってくれると嬉しい、そんな表情がわあっと顔全体に広がっていました。

そしてもう一つわかって震えたこと。 新開さんがサーベロ乗ってるのにはちゃんと意味があるのだ、やっぱり箱根の直線鬼が乗るのはこれなんだ、というのがすごくすごくわかりました。

わたるん先生、それぞれのキャラにちゃんとあった自転車を選んで乗せているんだ!! そう思うと、すべてのキャラのモデルに乗ってみたくなりました。


サインは出てた、呼ばれてた?

後から考えれば、今年はやけにCervelo(サーベロ)が気になってました。 出展ブランドをチェックして、ビアンキの名前がないことを知り、ああ今年はビアンキでないのね、乗りたかったのに。とがっかりしながらブランド一覧を眺めていた時、なぜかCervelo(サーベロ)ばかりが目につきました。試乗車一覧を見るとひゃー!です。エントリーモデルと言えるようなのはなく、台数も少ないし、待ち時間長そうだなぁ。とページを閉じました。

今朝出がけに乗りたいモデルを最後にチェックした時も、もう家を出なきゃいけないのに、予定のトレックもピナレロもデローザもチェックし終わった後、なぜかまたCervelo(サーベロ)をチェック。スコットもキャノンデールもLOOKもスルーしたくせに。未だに不思議です。

会場で最後にサーベロにしようよ、と言った時も、家族はどっちでもいいよ的な気乗りしなさそうな感じだったけど、まあ乗ってみるかぐらいな軽い気持ちで、ランチの後は戻ってきてトレックにもう一度乗ろうかなとさえ考えていました。それくらい、眼中にないのに気になって乗らずに帰っちゃいけない気がする、不思議な感じでした。


まとめ

乗り比べるのには意味がある

試乗って敷居の高さを感じていましたが、絶対乗らないとわからないことがあるということを今回でようくようくわかりました。

それも違うのを乗り比べることでわかることってたくさんあるのですね。今回カンパニョーロとSRAMを初めて触って、カンパは親指の位置が合わないとシフトチェンジしにくいなって思ったし、SRAMに至っては両手だったし。体感ってやっぱりすごく大事。

サイズのことがあるから、人のをちょっと借りて乗るというわけにもいかないし、こういう試乗会ってすごくありがたいチャンスだとしみじみ思います。それにいろいろ違うのに乗れるのは、単純に嬉しいし楽しい。

そして何より、見るのと乗るのとでは全然違う。音、感触、振動、写真や店頭に飾ってあるのを触るだけではわからないことばかり。だけど自転車はそういうのがとても大事。 普段敬遠しているメーカーのもあえて乗ってみることで、確信を深めたり、逆に今日のCervelo(サーベロ)との出会いみたいに、衝撃の新世界が開くかもしれないと思うと、試乗の時は食わず嫌いはしない方が絶対いいと思いました。


ビアンキは正妻、サーベロは愛人?

こんなにもサーベロにあっさり堕ちてしまって、真っ先に「ごめん、ビアンキちゃん。ごめん、荒北さん」って思いました。一瞬でも他の人に心を奪われて正妻にごめんって心の中で謝る気分ってこんなのかなって想像しながら。

荒北さんのビアンキは絶対絶対捨てないけど、Cervelo(サーベロ)もやっぱりいつか乗りたい、まっすぐの平坦を、山中湖の平坦と、戦場ヶ原を走りたいです。


はぁぁ、いい1日だった。

やっぱり自転車って気持ちいい!
すごく、すごく気持ちいい!
そして、たのしいい!







今週のお題「ゴールデンウィーク2018」