弱虫ペダルが好きすぎて

祝!連載10周年!!アニメ4期は2日目の山へ!週チャン連載はいよいよラストゴールへ!ゆるペダルナイトで『総北信号機トリオの手繋ぎゴール』を先生にお願いしたかったのに忘れて大後悔中。弱虫ペダルの好きな場面と時々声優関智一さんの舞台話など。

アニメ 弱虫ペダル GLORY LINE 18話「鳴子の意地 」鳴子回なのに荒北さんが

わたるん先生


今週のアニメ弱虫ペダル GLORY LINE 17話「鳴子の意地 」。
今週も鳴子相手にエグい言葉を投げつけまくる御堂筋。 いよいよ来週の「来いや!」もこの御堂筋の容赦ない口撃が下敷きとしてあるからこそ盛り上がると思うと、お膳立てをしてくれるみどくんには感謝しかありません(笑 今週もこれでもか、というほどキツい言葉を投げてくれました


「散る者」と「自分の力で変える 」

ここのところOP/EDも含め、2期GRANDE ROADの曲がよく使われ、個人的にはとても嬉しいのですが、今日の2曲は場面とのマッチにはじめは少し戸惑いがありました。

「散る者」

真波と勝負できない坂道の後ろで流れているのは「散る者」。 GRANDE ROADで荒北さんが落ちた時の曲!

あばよ ハコガク あとは 頼んだ ぜ ハコ……


靖友 お前なしでは このチームは成立しなかった
最高の走りだった
お前が支えたこのジャージは誰よりも速くゴールに到達する
決して振り返ることなどしない


反射的にこのセリフが浮かんで、泣いちゃうじゃないですか。


なんでここでこの曲なんだろう?と思ったんですけど。

荒北さんが落ちた時、坂道はすごいショックを受けて、辛い思いをしてた、そこなのかなって。みんなで走りたい、それが一つの大きなモチベーションの坂道がチームメートが落ちていくさまを初めて目の当たりにした。それも自分を集団から引き上げてくれて、ついさっきまで一緒に走っていてその走りに魅了され、すごいと感じた荒北さんが落ちていく。

そんな坂道の受けたショックを推し量った今泉がかけた言葉。

たった一枚のジャージを届けるために 他の5枚は必ず犠牲になる

この今泉の言葉を思い出すと、この曲は坂道が想定外のことにぶつかり、つらい気持ちを乗り越えて強くなる時の曲、とも言えるのかなと思いました。そう考えると、ここでこれが流れるのも納得な気もします。

楽しみにしていた真波との勝負よりもチームの勝利を、このジャージをゴールに届けるために今は先に進むんだ、そんな坂道の気持ちを表しているのだろうな、と。なるほどなー、後ろに流れる曲一つでこんな風に表現してしまうのか。

そうはいっても荒北さんが散る時の曲、というのはこれからもずっと変わらないのですが。


「自分の力で変える 」

そしてそのあと小野田・今泉が二人で先頭を追いながら話している間の曲が「自分の力で変える 」。

総北総合優勝の表彰式の曲。アラキタさんが福ちゃんのアシストで初優勝した時の曲。広島待宮を振り切って箱学と総北が全員揃って、いよいよラストゴールだ!と意気が上がった時の曲。

ここでこれ流すんだ。 これもへぇっと思いました。表彰式と荒北初優勝のイメージが強いので、なんで?だったんですが、箱学と総北が6人ずつ揃った時のように、ゴールに向けていくぞ、という感じでの選曲なんでしょうね、きっと。

にしても、曲のイメージってすごいです。
目の前に映っている絵より、曲にリンクされている記憶の中の絵の方が強くて、一瞬で2期の映像が浮かんでしまいました。 人は情報の80%以上を視覚情報から得ると言われていますが、音や臭いなどのほうが記憶とのリンクは強い気がします。自分での解釈づけの問題で、個人差はあると思うのですが、目の前で見ているはずの絵があまり入ってこないほどの引き戻しには驚きました。さすが荒北さん、抗えない(笑


御堂筋と鳴子

ずっとずっと楽しみにしてきた鳴子の「来いや!」の前の御堂筋とのやりとり。
やっぱりこの二人の掛け合いはどの場面をとっても最高です。 テンポが良くて、言葉がたくさんぎゅっと詰まっていて、高いレベルの掛け合いをレース中に繰り広げてくれる2人。 他の人なら言われっぱなしでお腹の中でぐっとなってしまうような御堂筋のエグい言葉にも鳴子は切り返しが絶妙で、何度繰り返して観ても読んでも飽きません。

弱虫ペダル GLORY LINE 18話「鳴子の意地 」

だけど残念なことに御堂筋の言葉、鳴子の言葉、ずいぶん落とされてました。 意味は通るかもしれないけど、編集の大変なところかもしれないけど、楽しみにしていただけに残念です。 あれ?って感じでカクッときてしまいました。


あれ聴きたかった、シリーズ

一人でジャージ背負って ここまで来たんや

1人で、ジャージ背負って、ってところは欲しかったし。

ハコガクにカネでも貰(もろ)うたんか

この一言があるのとないのと大違い、ってことが削られた場面を見てすごく感じました。カネ、というのがいやらしさ、エグさにさらに光を当ててます。

歓声が うしろから 聞こえるなら そら風の音や
きっとあいつらならって思うとるなら
ただのかいかぶりや!

来んよ?
最初の峠で 落ちたんや
それ キミィも見たやろ
自分がふりきって 1人で飛び出してきたんやろ⁈

こまごまと描写することで鳴子の心の中にその時の絵をリアルに立ち上らせて、心を挫こうという御堂筋のヤラシさ。新開さん相手にう〜さ〜ぎ〜お〜い〜し、と歌ったときを思い出します。長ゼリフだけど残して欲しかった。

キミィが今やっっとるのは そんな良心の呵責に耐えられなくなってとってる行動

「良心の呵責に耐えられなく」っていうのがあるから次の懺悔が引き立つのに……

後ろのハコガクゥと 結託して ボクゥらの前でスピード落とさそしとるのかと思うて冷や汗でたわ

前の「カネもろうたんか?」と対になって、箱学と総北ならそれもやりかねないと思っている御堂筋の想定の広さを感じさせる言葉だと思うのに。

そして何よりも、

"来いや”?
それは後ろへの呼びかけか?
うしろから駆けつける チームの仲間への呼びかけか?

ナルゥコ‼︎

誰や⁉︎

キミィがそこまで信頼をよせる
自分の身を削ってまで 来とるとイメージさせる
その男は‼︎

具体的な「誰か」まで想定できとるはずや
キミには
せやからここまでふんばれる…
とっくに落ちても ええはずやのに ねばれる

誰やそいつは⁈

来んやろ
あんなヤツ…
あいつだけは

御堂筋の長くしつこい問いかけに「あいつだけは」が呼応して鳴子の中にいるスカシがあぶり出されるのに……。

脳内で何度もなんども繰り返し妄想で再生していた”遊佐&福島”劇場。
残念ながら期待通りには進みませんでした。

勝手に期待して勝手にがっかりしてるだけの個人の趣味なので、文句言う筋合いのものではないのはわかっていますが、寂しかったです。

御堂筋の言葉は長いものが多くて、よく削られますが、削られたあの言葉やこのセリフは、いなくなって初めてありがたみのわかる大切な人のような存在感を感じさせる言葉ばかりです。

言葉のつながり。 前の言葉と後ろの言葉が響き合い、呼応してる。
御堂筋と鳴子の会話ではそれがすごく感じられるから好きなのかもしれません。


来週は削らないで、フルで喋って!!



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