弱虫ペダル in 平昌オリンピック 坂道でてたの?最後尾から金メダル
わたるん先生
平昌オリンピックが終わりました。
寒いのが嫌いなせいかウインタースポーツに親近感を感じにくく、テレビをつけてもあまり入り込めず、はじめのほうはあまり熱心には見ていませんでした。
それでも、女子スピードスケートの団体パシュートは美しいワンラインとローテーションに感動し、声をあげて応援し、金メダルの瞬間にはリアタイで大興奮して、ライブ中継を見たあとも各局のニュース、録画放送や特集コーナーをハシゴしてなんども何度も繰り返しみました。
それはやっぱり自転車と近い、という理由から。
自分が好きなものとのつながりがあるだけで、興味の度合いはこうまでもぐいぃぃぃっと上がるのですね。
昨夜のテレビ東京の平昌オリンピック総集編を見て初めて知ったびっくり金メダル。
男子クロスカントリースキー、30kmスキーアスロンで金メダルを獲得したノルウェーのクリューゲル選手。
30kmスキーアスロンは男子クロスカントリースキーの最初のレースだったらしく、まったくノーチェックで全然知りませんでした。
この総集編を見ていなければ、知らないまま人生を終えてしまっていたに違いありません。
なんと、
スタート直後の転倒から67人抜きで優勝、みごと金メダルに輝いたのだとか。
反射的に心に浮かんだひとこと…
坂道かよ?
みんな大好き「ラブ☆ヒメ」鼻歌つきの”100人抜き”。
これがすぐ出てくるなんて、かなりいい感じに弱虫ペダルが全身にまわってるなと思います。家族にもそんなん思いつくのお前ぐらいと笑われましたが、1ミリも悔しくありません。
マンガかよ、ありえねーし、とハナで笑われそうな場面ではあります。
白状します。私もはじめは「マンガだなー」と思いました。
けどできると信じて前向いて進めば、起こせないキセキはない、のかも。
このクリューゲル選手の金メダルのことを知って素直にそう思えました。
スキーと自転車、といった違いはあるにしても似たようなことが現実で起こると、そんなに非現実的でもないのだなと、自分の中の前提・ベースが「ありえない」から「あるかも」に書き換わります。
この「ありえない」から「あるかも」への変化ってものすごく、ものすごく、とてつもなく大きいと思います。
どこで聞いたのか、正確な言い回しも忘れてしまったのですが、
すべての夢は誰かが描いた絵空事から始まる
そんなような言葉がありました。
空を飛ぶのも、エベレストに登るのも、100メートルで10秒を切るのも、みんな。
その絵空事を、
「これ、ありかも」
「俺もこんなことできるようになりたい」
「私も、こんなふうにできるかも」
そんなふうに簡単に思わせてくれるのが、マンガだと思います。
人って知らないことは描けないっていうじゃないですか。ボトルの飲み方知らない人に渡しても、すぐ飲めないみたいに
けどマンガで絵にして見せられると
「知らない」から「見たことある」まで一瞬で連れてってくれます。
この「知らない」からとりあえずでも「見たことある」ってのが
ゼロから1への大きな変化をもたらしてくれて。
ゼロから1はものすごく大変だけど、
いったん1になれば、
1から2、3、100と膨らませるのはずっとかんたん。
なんなら0.1でも0.000001いい。
想像力をこんなふうにブーストしてくれるのがマンガのすごい力なんだと思います。
はじめに見た絵に引っ張られてしまうという副作用はあるかもしれません。
だけど素敵な未来を手に入れたい、夢を形にしたい、なのになにも浮かばない、そんなの起こりうるなんて思えない、自分にできるとは到底思えない、とモヤモヤして悲観的になるのなら
誰かが描いた絵にいったんのっかって、そこから少しずつ修正、調整して自分好みに変えていって夢を描けるほうがだんぜん楽しいと思うのです。
マンガっていいよなー、とますます思うようになりました。
「あきらめず、前を向いて走り続けた」
クリューゲル選手の金メダルを紹介したコーナーの最後に番組ナレーションが語っていました。
あきらめないことも
前を向いて走り続けることも
いつも弱虫ペダルが伝えてくれてるメッセージですね!