弱虫ペダルが好きすぎて

祝!連載10周年!!アニメ4期は2日目の山へ!週チャン連載はいよいよラストゴールへ!ゆるペダルナイトで『総北信号機トリオの手繋ぎゴール』を先生にお願いしたかったのに忘れて大後悔中。弱虫ペダルの好きな場面と時々声優関智一さんの舞台話など。

弱虫ペダル RIDE.499『全てを捨てて』

わたるん先生


今週の弱虫ペダルRIDE. 499『全てを捨てて』。

先週の『最後の糸』にもどきっとしましたが、今週のサブタイトルもさらに心臓に悪いです。 けど本編は、今泉も坂道も鳴子の覚悟をしっかり受け取り、それに応えるかのような根性注入。今週も「あの今泉が?!」という新しい顔を見せてくれて、シビレさせてくれました。 緊張感とかっこいい鳴子と今泉を堪能できる神回続きで、倒れそうです。


初めてづくしの今泉と鳴子

先週からの会話の続き。

www.yowapeda.net

頭もよく、いろんなことよく覚えている今泉、合宿の時の他愛もない会話まで持ち出してきましたね。

どうした 鳴子
おまえの体は鉄よりかたいんじゃなかったのか

鳴子も、憶えとったんかい、ボケスカシと心の中でつぶやいてます。これを選んでここでいう?みたいな。
この期に及んでまだそんな減らず口残ってんのか?と突っ込みたくなるほど鳴子らしい返しに、まだ元気残ってるとホッとします。

ああ…まっとけや… せかすなスカシ
さっき280℃に達した…とこや…


もう間もなくや…… もうすぐ…


あがるわ、300℃まで‼


おまえの情けないフラつきのせいで 前との差がまた広がった
50mまで詰めていたのが 今は120mくらいにまで離されてる


おまえが引いて オレたちを先頭に連れてくんじゃなかったのか
“特急”じゃなかったのか


単線区間で 今のはたまたま…
下りの特急待ちしとっただけや
みくびるなよ…鳴子特急を‼

この二人にしかできないやりとり。
会話を聞くだけで誰と誰が喋ってるのか一目瞭然な減らず口の応酬。

鳴子の切れかけた意識をつなぎ直し、闘う意志に燃料を投下する今泉。
やるなぁ、お利口ちゃん。 金城さんと田所さんが見たらニヤッとするでしょうね。

その燃料投下が一瞬功を奏したようでしたが、力が入りきらない鳴子の様子を見てとった今泉の次の行動。

大きく腕を振り上げた手を鳴子の背中にバァンと置きました。

ひえっ!
またやり慣れないことを!


今年の今泉の3日目の覚醒は、自らのパワーを全開にするだけじゃなくて、チームとして走る、チームの力を引き出す、そんなテーマなのかなって思いました。

それにはチームメイトだけどライバルとして競ってきた鳴子との、今までにない絡みが必要なんですね。


人の手の力

ケガを治療したりするときに "手当" って言いますけど「手を当てる」という行為ってすごく色々な力を持ってますよね。

ドキドキしている胸に手を当てると落ち着くし
今週みたいに手を押し当てるとパワーや念まで乗せて送り出すことができる

「がんばれよ」って励まされたときに
肩に手を置かれたり
頭をポンポンされたり
手を握られたり

言葉に手を添えられると、
励まされている感じがより強く感じられるし、

悲しいときそばにいてくれる人が、
背中をさすってくれたり手を置いてくれているだけで
気持ちがふぅっと和らいでだんだんと悲しみが収まっていったりするし。

「人の手の力」すごいなと思います。
迷信じみているとかスピッぽいとか言われることもありますが、理由はわからなくても身体が緩んだり内側から何かがみなぎってきたりと、身体が感じることの方が確かだなと思います。
妙な雑念や思い込みがなくて、素直な反応だから。

ありがとうや うけとったわ
おまえの“根性注入”

今泉は根性注入なんてひと言も言葉に出していないのに、鳴子はその気持ちをちゃんと受け取って、そばでそれを見ていた坂道にも今泉の意思は伝わり、

力いっぱいの根性注入を‼

と思いが連鎖している。
3人ともなんか特別なテレパシーとか持ってるわけじゃくても、感覚が研ぎ澄まされている時って言葉とかいらないんだなって思いますね。

言葉は大切だし、人と人をつなぐとても重要なコミュニケーションツールですけど、人は気持ちを伝える手段をたくさん持っているのだなと思わせてくれる場面でした。


小さい時は親に抱きしめてもらったり、頭を撫でてもらったり、ヨシヨシしてもらったり、と触れ合うコミュニケーションが多かったのに、大人になると家族の間でもそういうの減りますよね。 うちは出かける時、帰ってきた時ハグするんですが、ハグだけで今日も元気で行ってらっしゃい、無事に帰ってきてくれてありがとう、って言葉はなくても、なんとなく伝わってる感じがします。

近しい人、大切な人とのコミュニケーションにはもっと全身使っていい気がします(そうでもない人とはいろいろめんどくさいことになるので注意が必要ですが)。
そういうところは海外の人の、さらっと体の触れ合いを通じてコミュニケーションできるところ、いいなと思うことが多いですね。


ってなんの話でしたっけ。

ああそう、人の掌から伝わるもの、大きいって話でした。

総北名物の背中を押して目一杯の想いを乗せるというのは、ただのマンガの演出なんかじゃなくて、仲間のコミュニケーションとしてとても重要な意味があるんだなって改めて思いました。


いちばん最後に残ったもの

御堂筋……来たわ
おまえが言うてた…余計なもん捨てないうヤツ実行して‼
捨てたわ
ボトルも…サドルも……
ゴールする事も…‼


いろんなもん捨てて走って!
捨てて…
最後に残ったんは__
おまえが“一番最初に捨てろ”いうた


友情やったわ‼


ヒャッハー!
追いついた総北を振り返る御堂筋の顔!

しつこく追いついてきた!
それも3人で!
いちばん見たくない絵面でしょうね。


重ねて
「最後に残ったのは友情やったわ!」と
最も聞きたくないセリフを聞かされて。


ピギーッとギアが入るのでしょうね、来週。
ウヒヒヒヒ、と楽しみでしょうがありません。


御堂筋相手に、仲間とともに最後にもうひと踏ん張り見せてくれる鳴子が見たい。

去年のインハイ、何回見たかわからないくらい見たけど、いよいよ鳴子のフィナーレが近いとなるとやっぱりまた見たくなります。

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