アニメ 弱虫ペダル GLORY LINE 20話『山岳賞』総北、箱学、京伏の色がよく出てる
わたるん先生
今週のアニメ弱虫ペダル GLORY LINE 。
Aパートほぼ独占の、ほんの短い間に策を弄する御堂筋遊佐劇場。
想いを託す、というチームの必殺技を繰り出した総北らしいBパート前半。
名門校のプライドを背負う葦木場とスター選手を兄に持つ悠人の箱学ならではのエピソードのBパート後半。3校の特色が際立った1話だったと思います。
東堂と巻ちゃんの標高看板ポン、もちゃんとあって嬉しかったし。
ほんまに万策尽きたか?
めちゃくちゃ好きなんですよね、ここ。
箱学に並ばれて、総北の二人にまで追いつかれて、ポキッたはずの今泉が復活までしていて、想定があれこれ崩れて一瞬諦めかけた御堂筋が、
ほんまに万策尽きたか?
いや…‼︎ ちがう‼︎ この状況 逆や
と頭を切り替えて、究極の一手を見つけるところ。
いつもすごいなと思うのです。刻々と変わる状況、相手のポジショニングに心理状況、そういう変数も定数もすべて考慮に入れてその時の最善と思える一手を見つけ出す力。
身体だけじゃなく頭も常にフル回転させてレースしている御堂筋、一人でこれだけのことができてしまうと、そりゃ人のこと見下してしまうだろうなと思える天才ぶり。
そしてもう一つのすごいことは遊佐さんの表現力。
なんでこんなに御堂筋なの?
遊佐さんには御堂筋が宿っているとしか思えない、期待をはるかに超える御堂筋ぶり。 遊佐御堂筋をこれだけ堪能できる今週は、絵がなくてもいい、声だけでいいくらいの”耳神回”です。
坂道と今泉 杉元と今泉
山を引いて、下りになってエースに後を託す坂道。 いったん下がった後にまたわざわざまた脚を使って今泉に追いついて
これ忘れてたから
託すよ! 想い
と直接背中を押して託した坂道。
先にゴール地点の特設駐車場についたときに 今泉が先頭にいるというのを聞いて思わず
今泉 今泉 今泉
と名前を大声で連呼してしまう杉元。
綾ちゃんに、急に大声出して恥ずかしいとか聞こえるわけないでしょう?!と言われてもその声さえも耳に入らないほど想いが溢れてしまう杉元。
それを見ている幹ちゃんは
想いは届くよ
といい、その言葉をすくい上げるように今泉も
空耳か?
と杉元の声を感じとる流れ。
そして坂道が今泉の背中を押した後に
つなげたよちゃんと 鳴子くん!
とループを閉じるように鳴子に戻す流れ。
すごく総北らしい繋がりを感じさせてくれる場面で、すごく好きです。
この後杉元の眼の前でゴールを闘い、杉元を男泣きさせる今泉につながっていくところ、楽しみでなりません。
葦木場と悠人
悠人が大好きになったエピソードであり、葦木場がただの天然じゃないことが少しずつ読者にも明らかになってくるところ。
こういうところをはじめに見抜いた新開さんすごいなと思うし、その葦木場が恩人の新開さんの弟を変えたっていうのも恩送りのようなものを感じて面白いです。 新開さんといえば泉田、のイメージが強いけれど、葦木場もあの洗濯係の日々から救ってくれた新開さんに対して並々ならない恩を感じているのだなというのをすごく感じます。
4番を引き継いだのは泉田だけど、箱学のプライドというものを福ちゃんと新開さんからきっちり受け継いでいる、それが感じられるし、3日目の手嶋との山岳賞争いでも発揮される葦木場の感受性の強さが垣間見れる悠人とのエピソード。来週が楽しみです。
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そしてこういうのが積み重なって、この悠人につながっていくのかと思うとそれも感慨深いものが。