弱虫ペダルが好きすぎて

祝!連載10周年!!アニメ4期は2日目の山へ!週チャン連載はいよいよラストゴールへ!ゆるペダルナイトで『総北信号機トリオの手繋ぎゴール』を先生にお願いしたかったのに忘れて大後悔中。弱虫ペダルの好きな場面と時々声優関智一さんの舞台話など。

省エネカッコつけの副作用 大事に取っておいたつもりで知らずに失っていたものは?

わたるん先生

人が成長する姿って、なんでこうも心を揺さぶるのでしょうか?

坂道くんの同級生の彼、一年の時は正直あんまり好きじゃありませんでした。

アニメで声優さんがかなり特徴のある喋り方を当ててたせいもあるかもしれません。 けどその分差し引いても、やっぱりかなりうざい子でした。

なんでこの子いるんだろうって思ったことは一度や二度じゃありません。 いい子だなっていうのはわかります。

けどただのいい子、それだけで終わってる感じ。

さして活躍するわけでもなく、かといって小野田、鳴子、今泉の三人に負けじと努力する姿もあまり見られず・・・サポートに回っても不安を口にする回数があまりにも多く、先輩からも怒られてばっかり。



その彼が。

あの杉元くんが!



こんなにも変わるのか、 こんなにも成長するのかって。

だったら私も今からでも変われるよね、って自分に希望を持ってしまいました。


何より「できることは全部やる」っていうことを思い出させてくれました。

ずっと長い間、力を70%とか80%とかにセーブしておいたほうが、省エネだし、うまくいけばラッキーなんて思っていました。

全力出し尽くしたりなんてしてしまったら、空っぽになっちゃってスタミナ切れちゃうから困る、って疑っていませんでした。

それにうまくいかなかった時、全部できることやってダメだったなんてそんなかっこ悪いことない、無能に見られちゃうなんてそんな恥ずかしいこと絶対避けなきゃって。

相手のある交渉ごとの場合は、切り札だけでなく、手札はできるだけ取っておいて、使わずに済めば済むだけ得、ってこともあるにはあります。

だけど長い間そういうことばっかりしていると、全力ってどれくらいなんだっけって、自分の目いっぱいとかも忘れてしまってました。

シミュレーションばっかり上手になって

シミュレーションしたらもうできた気になっちゃって


そのシミュレーションのうちの「ほどほど」のところに落とし所を持って行って

はい終わり。


まあまあの結果は得られるので叱責されることもないし、取れなかった敗北感はない。



だけど心に確実に積もる綿ぼこりのようなうっすらしたもの。

もっと他にもできることがあったんじゃないか

もっとよくできたんじゃないか

って



そういうホコリのようなものって、その時は小さくてふわっとしてるから大して気にも留めないものです。

いいじゃないかそれなりの結果が得られたんだからって。

だって契約取れたし、とか。

だけど長い間掃除していなくて埃が積もって固まってしまってる冷蔵庫の上が真っ黒になっていることに大掃除の時に驚愕するように、こういう心のホコリも積もり重なると、相当手強いです。


知らないうちにたまったものは厚みを増し、枷になり。



マジで全力ってどうやって出すんだっけ?

やりかたも忘れてしまったことに気づいて愕然とするんですが、



それより恐ろしいのは

出し惜しみしてた分の力も失ってしまってる

ということにもこの時初めて気づくこと。



それによくよく考えてみたらこれ、自分に対してすごく失礼。失礼極まりない態度です。

「全力出し尽くしたりなんてしてしまったら、空っぽになっちゃってスタミナ切れちゃうから困る」って。。。



自分のこと全然信じてない。

私はもっとできる、って思ってない。

出し尽くしたら、その分器が大きくなるはずなのにね。



人にこれ言われたら、怒るでしょってレベルです。

「君さ、全力でやらなくていいよ、そのあと使い物にならなくなるから」

なんて言われたらキレていいと思います。



昔の自分、バカだったというか浅かったというか。

時間を、人生を巻きもどせるなら彼のこの言葉を昔の自分に言ってやりたいですけど、過ぎた時間は返ってこないので、今の自分によくよく言い聞かせてこれからに生かそうと思います。



「言い訳なんか言ってらんないんだよ」
(RIDE 271 四人のダウンヒル(32巻)

「全部やった やることは」

「全部やった うあああ あああああ」
(RIDE 273 最後の覚悟(32巻)

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