弱虫ペダル RIDE. 486『新開悠人の覚悟』悠人のフィナーレ
わたるん先生
今週の弱虫ペダル RIDE. 486『新開悠人の覚悟』。
悠人がチームのことを考えるようになりましたね。
お母さん、嬉しいです。嬉しくて泣いてしまいました。
悠人の表情に変化
悠人、こんな表情を見せるようになったんだ、とハッとしたカットがいくつもありました。その中で特に好きなのがこの2カット。
勝ち気一辺倒で、攻撃的で、どっちかというと独善的な悠人がこんな顔でこんなこと言うのかと地味に涙を流してしまいました。
ほかにも。
yes ですよ
最終局面ですから
出たかったんで インターハイ
かなり前から
出て、証明しなきゃなんなかったんで オレの場合
では確かな覚悟が現れていたし、
バレましたァ?
では、
限界近いけど、それバレちゃったみたいだけど、絶対止めてやる、という強い意志が瞳に宿ってるし、
だけど、黒田に
この先の山は……ちょっと……今のオレには険しすぎるかな…って
と言ったときの顔は、やっぱ先輩たちすごいっすね、オレはここらが限界ですよって悠人なりに先輩への敬意を表しているように感じられました。 実は一瞬、キタ!スプリンター気質再来、って思ったんですけどぜんぜん違いましたね(^^;もう限界だったのですね。
たった3日で
黒田さん…オレ、もうひとつ 下がった理由あるんすよ
オレちょっと変わったんすよ
(略)
けど今は 今は
箱根学園のジャージに 勝ってほしいって思ってるんですよ
みんなレース中にどんどん強くたくましく成長していくところが弱虫ペダルの見どころの一つですが、悠人の変わりようにはほんとうにお母さん涙が止まりません。
”オレ”を見て!オレは悠人だ!ユートだ!ハヤトじゃない!
誰よりも早く走って、勝って、それを証明するんだって承認欲求だけで走っていた悠人が、自分とはまったく違う理由、モチベーションで走る坂道と闘ったり、才能の欠片もないと舐めていた手嶋の、周りを震わせて巻き込み自分の限界を広げていくさまを肌で感じたり、そして先輩たちがチームのために散っていった姿を見て、どんどん変わっていったのには言葉が出ませんでした。涙しか出ない。
とても大事にしている価値観がある人って、自分の知らない他人の価値観に寛容でないことがままありますが、初めは悠人もそんなタイプでしたよね。でも違う価値観に触れて、その強さを見せられて、こういうのもあるんだと知るだけでなく、受け入れていく。言葉を交わして、フィジカルで闘って、波動を感じて。自転車ってレース中に敵といろいろとしゃべるじゃないですか、それがいいんだよなぁ、って思います。
このあたりは、タイプは違うけど鏑木の3日間とも通じるものがあるなと思いました。
鏑木もオレ様で、オレが一番になるんだ!と「個」だけ追求するタイプだったのが、青八木の背中を見て、チームのために散っていきました。
箱学と総北の1年生が、それぞれ先輩の背中を見て学んで、こうやって少し成長して来年につなぐ、いいなぁ少年マンガだなぁ、スポーツマンガだなぁ。ベタに熱くていいなぁ。
ちょうどアニメでは来週描かれるであろう、葦木場と合流したとき。
総北の合流のしかたは悠人には驚きでしかなかったけど、あれを見たから今週悠人は自分が下がってチームのために御堂筋を止める、って判断をしたんじゃないかって思ってます。
以前の悠人には「下がる」って選択肢、なかったと思うんですよね。なかったというより知らないというか、思いつきさえしないというか。
ひたすら前へ前へ、勝負して、相手を落とすことだけ目指していた子だから。
ちょいちょい、表情が隼人くんに似てるな、と思わせるカットもありました。
そう見えたのは私だけでしょうか?ちょっと成長していい意味で隼人くんに近づいたかなって。
この姿をどこかで隼人くん見ていてほしいなと思います。
1日目の悠人はこんなでした www.yowapeda.net