弱虫ペダル アニメ OP/ED 過去作品から一気振り返りまとめ 第１期編

わたるん先生

今週からアニメ４期の２クール目ということでOP/EDが一新され、ちょっと慣れるのに時間がかかりそうだという話をこの間しましたが、その流れで今までのOP/EDを振り返りたくなり、まとめてみました。まずはオタクの坂道が懐かしい第１期です。

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まとめて振り返ると、やっぱり今期４期のオープニングの自転車アニメじゃない感が際立って感じられます。定番の青い空と白い雲、森、林、湖や芝といった自然、という要素はあるけど印象薄くて、やっぱり違うバトルが展開されそうな感しか残りません。

そして自分の中ではメンツも含めGRAND ROADは何度見ても最高、ということの再確認となりました。

改めてOPとEDだけを取り出して見返してみると、キャラクターの特徴やそのクールの展開、その期での注目キャラの活躍やエピソードをチラ見せする要素がたくさん詰まってるんですよね。何度も見ていると一気見の時はOP/EDを飛ばしてしまうことも多いのですが、飛ばして本当にごめんなさい、です。

アニメ弱虫ペダル第１期１クール

OP「リクライム」ROOKiEZ is PUNK’D

力強いドラムと思わず涙が頬を伝う歌詞。

きれいに生きるためには汚れるしかなくて
泥だらけで生きる方が美しかったんだ

ここいつもじわっと涙出るところです。T２が大きく手前にいるその後ろに古賀先輩が自転車を整備している姿が重なるのが、後の古賀先輩の辛い日々がわかるくだりをを見た後で戻ってくると、またいっそうじわります。

それでも傷つき立ち上がって
坂道だって上る for real
答えはそういつもシンプルで
“自分信じて生きるだけさ”

自転車が人生に重ねて語られる、それがそのまま現れた曲です。

OPアニメーションはまだのんびりした雰囲気ですね。一年生顔つきがまだ幼いのが印象的で、坂道はあどけなさ、気弱そうな雰囲気、オタク色がまだまだ強く、ママチャリで走るバックにはラブ☆ヒメ、黒マニュのガシャポンなどが散ってて可愛いし、”まだ”自転車アニメ感薄めな感じです。 キャラクター紹介の役割も大きいのでしょう、巻ちゃんはしっかりスパイダーダンシングで登場。

そして、景色がとてもきれい！
ひまわり畑、青い空、白い雲、遠くに見える山までずっと続く道、青々とした芝草、森を抜けて走っていく自転車。ひまわりといえばツールの、夏のフランスの風物詩、こんなところにちゃんと入ってます。

ロードバイクが欲しい！
自転車乗って今すぐ走りに行きたい！

と思わずにはいられない、自転車の楽しさが凝縮されたOPアニメーションで、弱虫ペダルのオープニングアニメーションのベースを形作ったと思います。

TVアニメ『弱虫ペダル』オープニング・テーマ 「リクライム」

ED「風を呼べ」アンダーグラフ

これも歌詞がいいんですよね！

この広い道には 希望という泉が 空気を動かし
僕らを運ぶ

風を味方に 愛を貴方に 余す事なく捧げましょう
誰にも負けぬ 強い力を 僕らは今も信じましょう
高鳴る鼓動 明日を揺らしていけ

アニメーションはOPに続き、キャラクター紹介的な色が強く、坂道はオタク色満開でラブ☆ヒメに黒マニュのガシャポン。総北３年生、１年生は３人ずつまとめて描かれて「同期だよー、友達だよー」と印象づけているようです。箱学は福ちゃんだけ顔半分でインパクトを下げてるんでしょうか？東堂はしっかり指差しをこの時点からしてました（笑。
夕日と五重塔をバックにした京都伏見、夕日が逆光になって顔がよく見えないし、ミステリアスな余白がたっぷりと残されていて、敵キャラなのかな、どんな敵だろうと想像を掻き立てますね。

最後には総北１年と２年の自転車が７台描かれ、裏門坂を上る坂道の後ろ姿。 スクールライフだったかファンブックだったかを読んだ時に鍋島監督が「誰も自転車アニメをやろうとしない理由がよくわかりました」と語っていたのを思い出します。こんなに毎週丁寧に自転車描くの、ほんと大変でしょうね。

４期まで続いてくれていることに改めて感謝です。

TVアニメ『弱虫ペダル』エンディング・テーマ 「風を呼べ」

アニメ弱虫ペダル第１期２クール

OP「弱虫な炎」DIRTY OLD MEN

この歌詞大好き

臆病風にゆらゆら揺らぐ
頭の中でさ　答え出すなよ
動けこの脚　頂上を踏め
心に灯した弱虫な炎

他にも ”ラスト１滴まで” とか、作品の台詞に出てくる言葉をうまく織り込んであって、作品の雰囲気を汲んで作られたのだろうなと、アーティストさんの想いが伝わってきます。

OPアニメーションは道や自転車関係のアイテムにスタッフ名が描かれているのが何より印象的でした。
道路標識、コーン、クランク、ローラー、ホイールにガードレールにマンホール。どれもロードレースには欠かせないおなじみのアイテムばかりです（カエルの乗った蓮の葉も？）。「音楽　沢田完」がでかでかと道に縦書きになっているのは、ロードレースの応援にチョークで選手名を書くのを踏まえた演出なんでしょうね。細かいなぁ、さすがだなぁ。

最後ドローンカメラが上昇するように上空に向かって引いていき、雲越しに道や山や森が俯瞰の遠景になるのが、ツールのプロトンを追いかけるヘリからの映像みたいで大好き！たまらない！

そして江ノ島から始まったり、真波、御堂筋が一人で描かれたり、最後の「弱虫ペダル」のロゴに火花が散るのがこれからのバトルを匂わせて、ここも演出が細いなぁと感心するポイントだらけでした。

TVアニメ『弱虫ペダル』第2クールオープニングテーマ「弱虫な炎」

ED「I'm Ready」AUTRIBR feat. DIRTY OLD MEN

好きな詩の部分はここ。

止まるも進むも全て自分で決めればいい
時のスピードに置き去りに
ダメかもしれない
こんなんじゃダメだ

君の全力の声が僕の背中を押したんだ
カラカラでも振り絞れ
回せ 限界のペダル

数ミリでいい前に出ろ
ひとりじゃないんだこの想い
成長しろこの瞬間で
勝てなくても勝て

アニメーションは、山、森、茂る夏草、青い空と白い雲をバックに疾走する総北チームから始まり、京伏はやっぱり夕日逆光であまり顔が見えずミステリアスモード継続。

クールの切り替わりが合宿真っ只中なので、合宿後半の坂道のチャレンジを思わせる雨の中、「こんなんじゃダメだ」と流れるところでカッと目を見開く坂道の決意が現れた表情がとても好きです。弱っちいオタクの小野田坂道が少しずつ少しずつ強くたくましくなってる。

そして安定の信号機トリオ３人一緒の絵が入ってるのが嬉しいです。主人公は坂道だけど、３人が主人公と言ってもいいんじゃないかぐらい、この３人のセット感は強いです。

TVアニメ『弱虫ペダル』第2クールエンディングテーマ「I'm Ready」

アニメ弱虫ペダル第１期３クール

OP「Be As One」チーム総北

２６話「空が見える」からの３クールのオープニングは総北キャストが”チーム総北”として歌ってましたね。

万に一回のデタラメ掴んで

最後の山で今泉が飛び出したのを巻ちゃんが表現した時の言葉がしっかり織り込まれているとか、チームが歌っている分、ストーリーに沿った感強い歌詞にしてある印象です。

芝生、森、青い空と白い雲が安定のアニメーション。信号機トリオは珍しく２度描かれてました。１年生も活躍するぞ、成長するぞ、ってことなんでしょうか。

京都伏見はようやく顔や姿が認識できるぐらいの大きさになり、御堂筋の顔がアップになってキモさを醸し出し始めましたが、チームカラーのパープルはいいとして、黒っぽくダークな背景なのは、やっぱり敵感をしっかり出そうという意図なんでしょうか。RPGだと黒と紫って、魔術師とか毒とか、そういう色ですよ。御堂筋のとっておきは魔法、毒ってわけですか。

何より好きなのは、アニメーションの最後に総北６人のジャージがスーッと変わっていくところ。巻ちゃん、坂道のクライマーコンビは「マイヨ・ブラン・ア・ポアルージュ」、金城は「マイヨ・ジョーヌ」、田所、鳴子は「マイヨ・ヴェール」、そして今泉は「マイヨ・ブラン」。 どれもツール・ド・フランスのリーダージャージ*1ですね。

この演出、インターハイまっただ中の３クールにぴったりのテンション上がる演出で大好きなのです。

TVアニメ『弱虫ペダル』第3クールオープニングテーマ「Be As One」

ED「Glory Road」チーム箱根学園

オープニングが総北なので、エンディングは箱学。
この曲の歌詞、ほんとにすごく”箱学っぽい”です。

このへんとか

この世界にひとつだけの
栄光欲しいものはそれだけ
静かな情熱 誰にも見せずに
プライド 握りしめる

このへんとか

磨き抜かれた
魂 燃やして 踏み出せ
青い空に散る
光が疾風にとけてくまで
仰げば遠く 遥か高みへと
全力で走れ
果てしなく続くGloryRoad

夕日の中を一人一人が独立して描かれる、今までとは違うパターンのEDアニメーション。ずっと夕日をバックに総北と箱学のメンバーが一人ずつが描かれ、ユニフォームのジャージではなくメーカージャージ（じゃない人も？）を着ていて、雰囲気がガラッと変わっていて落ち着いた感じがカッコよくて好きなんですよねー。 箱学OB好きにはたまらないエンディングです。

TVアニメ『弱虫ペダル』第3クールエンディングテーマ「Glory Road」

長くなったのでGRAND ROADはこちらへ。

www.yowapeda.net

*1:各ステージにおける総合トップの選手に与えられる「マイヨ・ジョーヌ」、25歳以下の選手で総合タイムが最も少ない選手に与えられる「新人賞」のマイヨ・ブラン」、ヒルクライムのスペシャリストに与えられる「山岳賞」の「マイヨ・ブラン・ア・ポアルージュ」に、スプリンターの「ポイント賞」に与えられる「マイヨヴェール」。