鏑木一差が教えてくれた、280円の価値
わたるん先生
鏑木くんからすごく重要なことを教わりましたよ。
ほんとは彼からというより、週チャンという雑誌から教わったという方がいいのかもしれません。
だけどカブの顔がその学びを象徴するアイコンとして私の中に残ったので、あえてカブから学んだということにしておきたいと思います。
特別なバカから学ぶことって実はすごいのだと知ったら、彼も喜んでくれる気がしますし(笑。
友達とお金の話をしていた時のことです。
お金って人と一緒で活躍したい、すごいって思われたいんだよーという話が出ました。
お金も「自分(お金)には価値がある」って思いたいんだけど、
人の多くは「お金の価値=私(人)の価値」ってすり替えちゃいやすくて、
お金がある私は価値があるけど、お金がない私は価値がない、って勘違いしやすい。
そこんとこの勘違いを解くのに面白いやり方があるんだよ〜と紹介してくれたのがこれです。
お金に「すごい!」と語りかける。
はあ?なんじゃそりゃ?頭おかしくない?かもしれないけど、
やってみたらこれがやばいほど面白くて、やりようによっては感動して涙が出たりするのです。
びっくりですけど。
週チャン1冊って280円ですよね。
おにぎりとペットボトルのドリンクが買えるかなっていうぐらいの金額なので、マンガ雑誌買うよりお腹を満たしたり喉の渇きを癒してくれるもののほうがいいよ、ってなることも多いと思います。
マンガ雑誌読んでる奴はバカだみたいな言われ方をすることもありますし。
最近はマンガ雑誌を電車で読んでいる人もめっきり見かけなくなり、雑誌の売り上げはどんどん落ちているというのはおおよそ誰でも知ってることですしね。
その時代にあえて逆行するかのように週チャンを毎週買うようになったのは数ヶ月前からのことでした。
まあ普通に考えれば、バカか?と言われてもしょうがないかもしれません。
小学生の男の子やマンガ好きな大学生でもない、私。
なぜ?
あえて?
ひとつはもちろん、話の続きが早く読みたい!というファンなら当然の心理です。
だけどこれは悲しいかな、ネットで「ネタバレ」として話の展開を逐一公開してくれているサイトやブログなんかで「筋を知る」ことはできちゃいます。
あえて買わなくても流れはわかる。
だいたい知っておいてコミックスが出たら買えばいい。そういうやり方もできます。
だけどそれじゃあつまんない
(今 "それじゃあ勝てねえな"って荒北の声が一瞬鳴り響きました、笑)
大きい画面と時どきのお楽しみのカラーは連載ならではですし、一話一話いやいちRIDEいちRIDEをじっくり味わえるのが連載をわざわざ追いかける醍醐味だと思うのです。
コミックスだとけっこう流してしまったり、字が小さくなってるのでこそっとしたひと言を読み飛ばしてしまっていて、2回目3回目に読んで初めて気づいた!なんていうセリフがあったりしますし。
それを心底感じたのが、山に入る前の平坦で銅橋がひく箱学に追いつくため、最後の走りを覚悟したカブの「ありざした」という顔つきでした( RIDE 454 「支えあうチーム」)。
オレ様が総北を強くする!!
クラスの奴に言われたんだよ!!
勝つために走るんです、それしかないです!!
と言っていた鏑木が「チームで走る」という総北スピリッツを身体中からみなぎらせ、それを今からやろうとしている決意の表情。
静かな闘志を込め、力強くもキラキラとかわいい瞳。
カブ〜〜〜〜成長したなぁと感動しました。
これをでっかい絵で見られて、幸せだと心の底から思いました。
コミックスで読んでもきっと感動します。成長したなぁ、と感じることもわかってます。
だけど大きな絵はその感動を何倍にもして感じさせてくれたと思います。
そんな幸せに浸らせてくれた280円、すごいよ。
本当にすごいよ!
100円玉も50円玉も10円玉も、みんなすごいよ!
と賞賛と感謝の気持ちが湧き上がってきて、ちょっとうるっとしてしまいました。
アホっぽいけど、すごいと思いました。
白状すると、
マンガ雑誌お金出して読むなんて、バカで成長意欲のない人のすることだとバカにしていたのは私です。
そして280円という小銭でできることなんてたかがしれてるとも思っていました。
そのたった280円で毎週毎週こんなに幸せな気持ちになれるなんて、以前の自分には思いもよらないことです。
逆にその時の私に「バーカ」って言ってやりました。
はっとした顔してましたよ(笑
「はははっーすごいですね!さすがオレ様、天才鏑木一差!!」って笑顔でカブが喜んでいる声が聞こえます^^
やっぱり特別なバカから学ぶことは特別みたいです^^