弱虫ペダルが好きすぎて

祝!連載10周年!!アニメ4期は2日目の山へ!週チャン連載はいよいよラストゴールへ!ゆるペダルナイトで『総北信号機トリオの手繋ぎゴール』を先生にお願いしたかったのに忘れて大後悔中。弱虫ペダルの好きな場面と時々声優関智一さんの舞台話など。

凡人 x 天才 = ??

わたるん先生

今日は週チャンと別チャンの発売日が重なり、2冊並べてどちらを先に読もうかと一瞬迷いましたが、やっぱり佳境に入ったインターハイを後に回すことはできませんでした^^

今週のRIDE467 「総北の旗」。
金城さんの洞察力、人を見る目がすごいということをあらためて思い知らされるエピソードでした。

坂道世代が1年生のときからずっと金城さんのことは疑ってます。
年齢詐称じゃないかと。

とても17や18の高校生が吐くものとは思えない、人間性、洞察力の深さが現れている言葉に、やっぱこいつ高校生じゃねぇと。

その金城さんの口から語られるキャプテンとして手嶋を選び総北の旗を託した理由。

ケガはしていても選手としての能力が高く、1年生でインターハイにも出ている古賀を選ぶというのもあったんじゃないのか、という巻ちゃんの問いはそうだよなぁとついうなずきたくなる素朴な疑問です。

よくぞ聞いてくれたよ巻ちゃん!
そうそう、それ聞きたかったんだよねって感じです。

実際古賀先輩、3年最後のインターハイには「手嶋を追い落として」出ようとして「凡人に才あふれるものたちを束ねることはできない」と手嶋の凡人ぶりを痛烈に指摘してましたし。

その問いに対して、

「優勝した__新しい世代の総北に最も必要なもの。それは“更に進もうとする力”だ‼」

「いかなる条件下でも、一歩一歩、歩みを進めていくメンタル。目標を失わない強い心。それがヤツの中には沸々とあった‼ だから選んだ!! 底の方からしか見えない景色は必ずある。まだだ、まだだと思う力は、行き詰った状況を打破し、先入観を打ち破る‼」

と言い切った金城さん。

「できる」人にはないメンタル。
すでに決めゼリフ化している「凡人にしかできないことをやる」。
才ある人にはその凡人しかできないことをやるチャンスもなかったりします。

「できる人」は 一歩一歩歩みを進めるメンタルなどなくても進んでしまう。
まだだ、まだだ、と思う間もなく気づいたら目標は達成されている。



「オレはオレで、オレからでしか見えねェ景色」があると手嶋さんが言っていたとおり、できる人が見たことがない景色、未知なる世界を知ってるってこと。

坂道が巻ちゃんロスでスランプに陥ったとき。

それまでペダルを踏めばどんどん進むことが楽しくて嬉しくて、ひたすら回して進んできてペダルに力が入らないなんてこと想像さえしなかった坂道にとっては初めての経験。 気持ちばかり空回りして進めないもどかしさにどう対応していいかわかりませんでした。

そのときの「休んだっていい」というアドバイスはおそらく手嶋さんだから出せたものだと思うのです。

どんなに頑張っても努力しても進めない、進まないつらさ、もどかしさ、もやもやを何度もなんども抱えたことがある身だからこそ、その痛みがわかるし対処法も知っている。

ロードレースは個の力が問われるスポーツであり、一方ではチームスポーツ。

先生はこの言葉をいろんな場面でいろんなキャラクターに言わせてますよね。
王者箱学は個の力に光が当たり、総北はチームで勝つ姿勢がクローズアップされることが多い、役割分担させてるんですね。

つないで、預けて、任されて、全力で走る。
1年前、シンプルすぎて福ちゃんを絶句させた総北の戦略。
支えあうチーム、総北。

異なる性質のものを混ぜる方が純度100%よりも強くなる。
金属だって、鉄100%より合金のクロモリの方が強度が上がります。  

人だって同じような性格、能力の人ばかりを集めたチームよりも異質を組み合わせた方がチーム力は上がると言われます。

その異質のそれぞれの力をうまく引き出し、全体として有機的に機能させることができれば。

そこで、そこでですよ。
「バイブレーション」。

「そして平凡な男の努力__もがきは、他のプレーヤーにバイブレーションとなり伝わる‼ 前に進む力になる‼」

凡人である手嶋さんを才ある下級生たちが才能がないからといって尊敬せず、キャプテンとしての采配やオーダーを無視したり、いうことを聞かない場合は金城さんの狙いは裏目にでることにもなってしまいそうなところですが、凡人がひたすら努力する姿から伝わるバイブレーションはもう必殺ワザと言ってもいい気さえします。

心を揺らされ、素直に感動し、すげー!と感服してしまう。
たとえ脚は凡人でも、自分たちにないものを持っている、と尊敬してます。 素直でいい子たちや

人を動かすのは”理屈”じゃない、”心”だ、とつくづく思います。

峰ヶ山ヒルクライムで走っている今泉、坂道だけでなくワゴンの中の鳴子にまで伝わったバイブレーションは、インハイ初日のいろは坂では観客にまでも伝わっていました。

今週手嶋さんの熱いバイブレーションは3人の2年生だけでなく、敵チームにまで伝わり、箱学エースの葦木場まで動かしてしまいました。

黒田、悠人が二人で引くとなるとそれはそれで十分恐ろしいけど、スタート前にわざわざ「倒す」と言いにきた葦木場の心に火がついてしまったのはちょっと厄介だなぁと思わざるをえません。

中学のとき「一緒に天下とろう」と言っていたチームメイトが敵同士となりインハイで勝負するって、ドラマとしては見所で楽しみではあるけど、総北にとっては新たなピンチ到来のようにも思えて、またハラハラしなければならないのかとツライです。


でも明日13日はいよいよ「弱虫ペダル Re:GENERATION」オールナイト応援上映の日。ティーブレイクを大画面で見られるので、最終日のスリルはちょっと横に置いて1日目までを楽しんできます^^