ジャパンカップ 夢のような60秒
わたるん先生
ああ、もう。
ありがとう、しか言葉が浮かびませんでした。
先生を目の前にして、いろいろな思いがこみ上げてきて。
どれだけ「弱虫ペダル」という作品が人生を変えてくれたかとか
荒北の、福ちゃんの、巻ちゃんの、鳴子の、手嶋の、青八木の、杉元の、坂道のことばたちが
私の意識や考え、行動に影響を与え変えてくれたかとか
伝えたいことは山ほどあったけど、
たぶん1分ほどのほんの短い時間の中で
どうしても伝えたい、伝えなければと思ったことは
「弱虫ペダルという作品を生み出してくれてありがとうございます。
ずっとずっと大好きです。
死ぬまで読み続けます」
しかありえません。
でも口の中が乾いてうまく舌も回らなくてしどろもどろで、
何を言ったのか自分でもよく覚えていません。
せっかく目の前で私のためにサインしてくださっているのに、
その姿も幻のようで、確かに目に映っているのによく覚えていません。
だけど手元には先生がサインしてくださったサコッシュがあるし、
握手してくださった時の写真も残っているし、
夢でも幻でもなかったサコッシュサイン会@ジャパンカップ。
天にものぼる、とか夢見心地、とかっていう言葉ってこういうときのことを言うのだと思います。
写真を撮ってくれた家族にも、
「ほんまに幸せそうな顔してるわ、見てるこっちも幸せになれそうなくらい幸せそうや」
と言われました。
なかなか抽選当たらない、と聞いていたジャパンカップでの先生のサコッシュサイン会。
私の中では「当たる」と決めていたことでしたが、
実際に当選番号の張り出しを見たときには一度見ただけでは自分の目が信用できず、
何度もなんども見直しました。
写真にもとって、
何回も照合して、
一緒にいた家族にも見てもらって、
当たったことをしつこいほどに確認しても、
抽選券を落としたりなくしたりしないかとか、
実は掲示ミスがありましてこの番号は外れでした、ってことになってないかとか
よけいなことがいろいろ頭を駆け巡り、
抽選券と1000円を係りの人に渡した時にようやく「当たった」実感が湧いてきました。
その時、先生はもうすぐ目の前。
「ありがとう」って先生は両手で握手してくださって、
ありがとうって言いたいのはこっちです!って心の中で突っ込んじゃいました。
お話ししてる間ずっと先生は握手の手を離さず握っててくださって、
華奢だけどしっかりしてて少しひんやりした先生の手の感じがずっと残っています。
毎週毎週、作品を生み出し続けている先生の手。
その手に触れることができたことがとてもとても幸せです。
先生の手を通して坂道くんにも触れることができたような気がします。
写真見返すだけであの時の幸せな感覚がよみがえってきて、自然と顔が緩んでしまうのが自分でわかります。
世界中にありがとうって言いたい気持ちです。
抽選を当ててくれたスタッフの皆さんにも
ジャパンカップでの先生のサイン会を企画してくれた大会関係者のだれかにも
そして、当たるためにやれるだけのことを全部やった過去の自分にも。
本当にほんとうにありがとう!