セキが止まらない! その2 準備する超天才
わたるん先生
昨日のShizuka Kudo Tribute座談会であっと思ったことがありました。
声優の関智一さん、今年から天才からさらに進化して超天才として生きていくことにしたそうなんですが、その超天才はやっぱり準備を怠らないのです。
トークイベントの中で工藤静香さんに関するクイズがありました。
3問すべて正解の関さん。
3問とも適宜ボケて大喜利をリードした後に「俺、当てにいっていい?」「当てちゃうよ」と正解を出すところにやっぱりエンターテイナーだなぁ、すごいなぁと感心しました。
他のキャストからもすごいなーやるなーと言われると、
「昨日wikiったから〜」
「見たとこが偶然出たんだよねー」
「短期記憶強いし(笑」
としっかりクズキャラキープで超天才ぶりをアピールしてましたが、実はそれってちゃんと ”準備してる” ってこと。
「舞台やってるといいよ、一夜漬けですぐ覚えるから」
というのだって、常に自分をそういう場面に置いて、訓練・準備してるってことだし、ああこの人は本当に芝居が、表現することが、人を楽しませることが好きで、工夫も準備もすべて楽しんでるんだろうなぁって思いました。
工藤静香さんご本人登場の時のトークでも遺憾なく発揮されてます。
トリビュートアルバムを聴いた感想を尋ねられた静香さん。
「お家で聴いたんですけど、萌え~ってなりました。やっぱりすごいです、声優さんたちの捉え方、感性がそれぞれ違って。あと、笑い声もいちいちかっこいいじゃないですか!(客席に向かって手を差し出し)みなさんの萌えの具合も分かります」
声優陣のプロフェッショナリズムを褒められると、すかさず静香さんがアンパンマンで声優をやったことを持ち出して
「うちの事務所の長沢美樹というのが、クリームパンダやってるんですけど、素敵な方だと言ってました」
と切り返す。さすがです。
他のキャストからは「ずるいー」と言われてましたが、wikiったことと長沢さんから聞いていた生の声を即座にブレンドして出せるって瞬発力だけでできることじゃないと思うんです。
もし静香さん出てきたらどうだろう、どんな話しよう、どうしたら楽しませられるだろうって、ぜったい事前にあれこれ考えてたにちがいない。
静香さんが出てくることは、キャスト陣にとってもほんとのサプライズだったようなので、この「どうしようかな〜」というシミュレーションはムダになるかもしれないけど、たぶん関さん本人は会える会えないよりも、こう言ったら楽しんでもらえるかな、いやいやああしようかなって、その妄想を全力で楽しんだのだろうと思います。
そしたらそれが現実になった。
この人すごいわー
著書「声優に死す」の中でも、”「願えば叶う」の嘘と効能” として書かれていました。
そして、それらを実現するためにはどうしたらいいかを自分なりにリサーチして、身近なことから実行していくのです。青写真が具体的であればあるほど、それに関連した情報が自分でも目につくようになります。
こういうのがもう長年の訓練で自然にできるように身についているんだろうなぁ。
アルバムのプロモーション動画では関さん自身、ただただ静香さんに会いたい、サインが欲しい、生歌が聞きたい、握手したい、って下心全開のただの一ファンと化していたことを思い出して、関さんよかったね、おめでとう!な瞬間でもありました。
2017年12月20日発売「Shizuka Kudo Tribute」メイキング映像第2弾~レコーディング&インタビュー編~
また、強く願ったり思ったりすると、そのことが”つい”口から漏れてしまうものなのです。
そのまま体現してくれちゃってます。
ごくごく自然に見せているけど、絶対いろいろ考えてて。
ゲスキャラでオブラートに包んで、努力を見せない。
そういうところみんなわかってるから、人気あるし、業界の中でもちゃんと尊敬を集めているんだろうなと思います。
うらやましいほどにいつまでも子供なんですね(もちろん最大級の褒め言葉)。
歌い終わった後の静香さんとキャストのトークの中で「(ちょっと歌えばいいかなと思ってたら)みなさん(=キャスト)下に降りちゃうから」といった静香さんに対して
「だって正面から見たいもん〜」
ってコメントがまさに子供で、大爆笑でした。
ますます好きです。
特撮が好きで好きで勝手にカバーアルバム出しちゃうし、
やりたい役やりたいからって劇団作っちゃうし、
ずっとずっと子供のままでいてください。
また読も。
- 作者: 関智一
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